PFC-FD™療法とは

PFC-FD™療法とは、患者さんご自身の血小板に含まれる成長因子を活用する治療で、関節や筋腱の疾患・損傷に対する注射によるアプローチです。
血小板が傷を治す際に放出する“成長因子”を抽出、人体がもともと持つ「抗炎症作用・自己治癒力」を高める治療法です。

※PFC-FD™は、セルソース㈱の提供する商標です。

当院では旧来のPFC-FDに加えて、最新のPFC-FD2.0を取り入れています。(2024.4.15〜)

PRP療法との違い

PRPとは、自己血液を遠心分離して得られる血小板が多量に含まれた液体(多血小板血漿)のことです。
PFC-FD™はこのPRPから成長因子を抽出・凍結乾燥したものです。血小板に含まれる成長因子を炎症を起こしている患部に注射することで、抗炎症作用や創傷治癒、組織修復が期待されます。

また、一般的なPRPには免疫機能をもつ免疫成分(白血球やマクロファージ)を含みます。白血球をはじめとした免疫成分は外敵への攻撃機能があり、身体には不可欠な細胞ですが、一方で痛みとともに炎症を引き起こす可能性もあります。
これに対し、PFC-FD™では加工の過程で無細胞処理を行っており、純粋に血小板から抽出した成長因子を注入することが可能で炎症反応は比較的少ないとされます。

PFC-FD™療法の
メリットとデメリット

メリット

  • 手術や入院をせず受けることが出来ます。
  • 自己の成長因子を使いますので、副反応がほぼなく投与できます。
  • 自己修復が難しいといわれている組織でも修復を促すことができます。
  • 何度でも受けることができます。
  • 注射による治療なので、ご高齢の方も受けていただくことができます。

デメリット

  • 保険診療外(自由診療費)
  • 採血及び投与は注射器を使用するので、まれに痛みや腫れが出る場合があります。
  • 使用するPFC-FDは、患者さん本人の血液を加工して製造されていますので、加工時に異物混入等の可能性のリスクもありますが、加工委託先は「再生医療等安全性確保法」のもと、厚生労働省関東信越厚生局より特定細胞加工物製造許可を受けた施設において、細心の注意を持って細胞等の加工を行っています。現在までに製造に起因する問題はありません。
このような方は、治療を受けていただけません

血液採取を行い、感染症検査(HIV・HBD・HCV・梅毒・HTLV‐1)で陽性反応が出た方は、治療を受けていただくことはできません。その場合、血液検査費用のみご負担いただきますのであらかじめご了承ください。

PFC-FD™療法で
効果が期待できる疾患

関節内治療

  • 変形性膝関節症
  • 変形性股関節症 
    など関節の変性疾患

関節外治療

  • 上腕骨外側上顆炎(テニス肘)
  • アキレス腱炎
  • 膝蓋靭帯炎
  • 足底腱膜炎
  • 靭帯損傷(肘、膝、足など)
  • 肉ばなれ(筋断裂)
  • 腱鞘炎

PFC-FD™療法の流れ

PFC-FD™料金のご案内

PFC-FD注射165,000円(税込)
PFC-FD2.0注射198,000円(税込)
血液検査
(感染症検査にて陽性の場合)
16,500円(税込)

当院ではより高い治療効果を期待できる
PFC-FD2.0を勧めさせて頂いています。

PFC-FDとPFC-FD2.0の違い